芝浦工業大学附属中学高等学校
高木先生の研修が教員の心を動かしました!
芝浦工業大学附属中学高等学校では、PBLを実践していく中でルーブリックを有効に活用していくために「評価を使って学びを支援!ゼロから学ぶ評価理論と実践」研修を導入しました。特に講師である高木先生は、現場の教員としての経験もありながら大学院で専門的に評価の研究をしているということで、理論と実践の両方を分かりやすく学ぶことができ、ルーブリックへの理解を深めることができました。
先生の声
本校は、芝浦工業大学の附属校として長年STEAM教育を実践してきました。また2020年度からは、パナソニック教育財団の第46回特別研究指定校として生徒の学びの質を向上するためのPBL (Project Based Learning) について実践研究を行っています。
それらの研究のなかで、PBLの探究および各教科の学習活動での活用場面を想定したときに、PBLを評価するためにルーブリック評価が有効であることを理解しました。
高木俊輔先生に研修をお願いしたのは、先生が評価について大学院で研究をされていてご専門であること、そして、中高教員として現場にいたからこそ見えるであろう授業で取り入れていくためのポイントなどを含めて、フランクにかつ学術的にご講演いただけると確信していたからです。
また、この研修を通じて解決したかったことが3点あります。全教員が、そもそも評価とは誰のための何のためのものなのかを考えてみること、ルーブリックは生徒の成長を助けるためのものであると理解すること、講演を聞いて少しでもルーブリックって面白そうだな、作ってみようかなと思えること。この3点を意識して研修を受講しました。
研修を受けて、やっぱり高木先生にお願いしてよかったなと思ったのは、講義一辺倒でなく、一方で実践に偏って学術的な理論の部分が疎かになることもなく、絶妙なバランスで「ルーブリック」についてお話しいただけたことです。
そして「ルーブリックのつくりかた」というような実用的な部分にフォーカスするのではなく、Mentimeterを活用し、本校の教員の「評価」に対する考え方をアンケートで汲み取っていただいたりしながらインタラクティブに進行していただいたのも非常に分かりやすかったです。オンラインでしたし、先生とは地球半周の距離がありましたが、それを感じさせない空気感をまといながら研修が進みました。
本校の教員は普段あまり研修の感想などを言わないのですが、校長をはじめ多くの教員が「わかりやすかった」「語り口がよかった」と言っていたり、2学期(研修実施8月下旬)から「ルーブリックを作ってみようかな」と言っていたことが大きな効果で、高木先生の研修が本校教員の心を動かしました。
ルーブリックについて初めて学ぶ教員も少しはわかっていた教員にとっても、ルーブリックを使用する目的がどこにあるのか?どのような場面で有効であるのか?という基本から一緒に学んだことで、ルーブリックについて教員間の共通認識が持てた(目線合わせができた)ことも大きな効果でした。
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