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【神山まるごと高専】教育評価研修 導入事例

  • ayakonakagawa
  • 6月6日
  • 読了時間: 3分

更新日:2025年5月26日


ルーブリックと生成AIを活用した学びについて、高い関心が寄せられました!


2025年度で開校から3年目を迎える神山まるごと高専では、これまでスタッフ一人ひとりが試行錯誤を重ねながら授業の質を高めてきました。そして今、学校全体として教育の軸を整え、さらに一歩踏み出すべき段階に来ています。そのような中で、今年度末に実施したのが、「ルーブリックを活用した学習評価」「生成AIを用いたフィードバック設計」を主題としたスタッフ向け研修です。



スタッフの声

デザイン授業担当・学務リーダー 新井啓太さん
デザイン授業担当・学務リーダー 新井啓太さん

今回の研修は、年度末という「区切り」の時期に行われました。このタイミングは、次年度の授業設計を見据える上でも非常に重要で、学んだ内容を実際のカリキュラムへと反映させやすい時期です。


本校では、こうした「学びと実践のつながり」を大切にしながら、スタッフ全体で共通認識を深めていく場として、この研修を位置づけました。


研修では、理論の学びだけでなく、個人ワークやグループディスカッションも多く取り入れられました。それぞれが自分の授業に照らし合わせながら、評価の目的や方法を再考する機会となりました。



中でも参加者の多くが印象深く感じたのが、「評価は学びを支援するもの」という原点に立ち返る視点でした。評価を通じて、学習者にどう寄り添い、成長を後押しできるのか。ルーブリックの設計や活用方法を見直す姿勢が、多くのスタッフの中に芽生えました。


加えて、生成AIの教育利用にも注目が集まりました。AIが自動でコメントを返す機能や、学習者のパフォーマンスに応じたフィードバックのカスタマイズなど、活用の可能性が広がる中で、「どのように授業に取り入れられるか」を議論する場面も多く見られました。


AIを単なる効率化ツールではなく、学習者との対話を深める補助役として捉える姿勢が、現場のスタッフの中で広がりつつあります。



研修の成果は、すぐに目に見える形では表れないかもしれません。しかし、参加したスタッフからは「授業設計を見直したい」「ルーブリックをもっと活用していきたい」といった声が多く聞かれました。


それは、学びを単なるインプットで終わらせず、行動へとつなげようとする意志が教職員の中に根付いてきている証です。


今後は、この研修を出発点に、学科会議やFD研修、日常的な授業の振り返り、さらには学生との対話の中でも、継続的な学び合いの文化を育てていきたいと考えています。


新しい学校として、私たちはこれからも挑戦を続け、教育の質のさらなる向上を目指して歩んでいきます。



神山まるごと高専について


神山まるごと高専は、徳島県神山町に2023年4月に開校した 5年制の私立高等専門学校です。

「テクノロジー×デザイン×起業家精神」を教育の土台としながら、神山という地に根ざし、社会を動かす人材「モノをつくる力で、コトを起こす人」の 育成を目指しています。







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