【速報】令和7年度文部科学省補正予算から読み解く、教育DXと次世代への重点投資
- ayakonakagawa
- 2025年12月25日
- 読了時間: 6分
更新日:1月27日

文部科学省の令和7年度補正予算(第1号)が成立しました 。今回の補正予算は、総額1兆6,091億円という大規模な編成となっており、「生活の安全保障・物価高への対応」や「危機管理投資・成長投資による強い経済の実現」を柱としています 。教育現場のDX加速、教師の働き方改革の抜本的強化、そして学校施設の強靭化などが主要な施策として正式に決定されました 。
本記事では、速報として、これからの学校教育や学びの姿に大きな影響を与える主要な項目から、特に教育DXに関わる予算をピックアップして確認していきます。
1. 公教育の再生:次世代を担う人材育成とDXの深化
今回の予算において特に注目されるのが、高等学校教育の抜本的な構造改革と、GIGAスクール構想の次なるステージ「第2期」への完全移行です 。
◆ 高等学校教育改革の推進【基金を含む】(3,009億円)
今回の補正予算では、高校教育の在り方を抜本的に変えるため、3,009億円という異例の規模の予算が計上されました 。この予算は主に「都道府県レベルでの基金の設置」と「DXハイスクールの推進」の2段立て構造になっています 。
N-E.X.T.ハイスクール構想:
都道府県に新たな基金を設置します 。介護・看護・保育等の「アドバンスト・エッセンシャルワーカー」を育成する実践的な学びや、文理融合・探究的な「理数系人材」育成を先導する拠点を全国に創設します 。
DXハイスクール:
高校段階からのデジタル人材育成を加速させるため、情報や数学を重視したカリキュラムの実施や、ICTを活用した探究的・実践的な学びを強化するための環境整備を推進します。
◆ GIGAスクール構想の推進等【基金を含む】(742億円)
本予算は、国策であるGIGAスクール構想を着実に推進し、端末の更新とともに、生成AIなどの先端技術を教育活動へ本格的に導入することを目的としています 。
1. 1人1台端末の着実な更新と自治体支援
GIGAスクール構想の推進 〜1人1台端末の着実な更新〜(685億円):
児童生徒1人1台の端末を確実に更新するため、自治体に対して徹底した伴走支援を実施します 。
GIGAスクール構想支援体制整備事業:
従来の校務システムを刷新し、クラウド活用を前提とした「次世代型校務DX環境」の整備を強力に進めます。加えて、学校のネットワーク環境の改善、情報セキュリティ対策、教職員のICTリテラシー向上など、GIGAスクール構想第2期の基盤を整備します。これにより、教師の事務負担を軽減し、より子供と向き合う時間を確保することを目指します。
2. 生成AI・先端技術の活用加速
生成AIの活用を通じた教育課題の解決・教育DXの加速:
教育現場における生成AI等の先端技術の効果的な活用方法について、実証事業と調査研究を通じて具体的な事例を創出・展開します。
AIを活用したグローバル人材育成のための英語教育強化事業:
AI技術を活用したリスニング・スピーキング指導等の充実を図り、グローバル人材の育成を支援します。
3. 教科書のデジタル化と学習環境の高度化
デジタル形態を含む教科書の標準仕様等に関する調査事業: デジタル形態を含む教科書の標準仕様等に関する調査を行い、教育データの円滑な連携を図ります。
学習指導要領改訂を見据えた 情報活用能力育成のための実践研究: 次期学習指導要領での「情報」関連の領域・教科新設を見据え、全国の学校で活用できる学習者用教材の開発や実践事例の創出をスピード感を持って推進します。
2. 児童生徒への支援と教員の働き方改革
多様な課題を抱える学校現場を支えるため、人的・システム的な支援策が大幅に拡充されています。
学校給食費公会計化等推進事業(42億円):
令和8年度からの小学校給食無償化を円滑に開始するため、学校徴収金を「公会計化」するためのシステム導入や改修を強力に支援します。
教師の新たな入職モデル(日本版「サプライティーチャー」制度)創出事業(1億円):
学校現場の短期間の欠員を補う新たな入職モデルを創出します 。指導体制の確保と教員の働き方改革を同時に進め、教職の魅力向上を図る取り組みです。
不登校・いじめ対策(4億円):
不登校児童生徒の保護者への相談支援体制を強化します 。いじめ問題に対しては、多職種の専門家による「伴走支援チーム」を教育委員会に設置し、各学校の対応力を高度化します 。
部活動の地域展開等の全国実施の加速化(82億円):
地域への完全移行を加速するため、コーディネーターの配置や人材バンクの設置を支援します 。平日を含めた地域展開や、小学校体育専科教師の活用など、重点的な課題への対応が進められます 。
まとめ
成立した令和7年度補正予算は、単なる既存施策の継続ではなく、「教育DXの質的転換」「教職の新たなキャリアモデルの構築」「AIによる科学研究の革新」といった、将来の成長を見据えた戦略的な投資が際立つ内容となりました 。
特に、高校教育改革(N-E.X.T.ハイスクール)やGIGA端末の第2期更新は、今後数年間の日本の教育の姿を決定づける大きな転換点となります 。
学校現場や自治体においては、決定された予算を効果的に活用し、子供たちの主体的な学びや教師のゆとりある指導体制の構築に結びつけることが期待されます。
エデュテクノロジーでは、今後の事業についての追加情報にも注目し、随時発信していきたいと思います。
私たちがお手伝いできること🤝
今回の補正予算は、教育DXの推進と先生方の働き方改革に重点が置かれていると感じられます。そこで、私たちがお手伝いできることをご紹介させていただきます。
教育DXコンサルティング:ICT環境整備支援やICT活用向上支援を通して、先生方がICTを効果的に活用し、児童生徒の主体的な学びを促進できるよう伴走し、サポートいたします。 例えば、GIGAスクール構想で導入されたICT機器の効果的な活用方法や、先生方の負担を軽減するための校務支援システムの導入など、様々な課題解決を支援いたします。
教員研修:評価を用いて「学習を支援する」ための研修や、生成AIを教育現場で活用するための「生成AI基礎研修」、学校業務効率化や働き方改革を実現するためのICT活用/職能スキル研修など、先生方のスキルアップを支援する研修を学校の現状に合わせて設計・実施いたします。
AI教育導入サポート:先生方が直面する多様で膨大な業務を支援するための、生成AIの複雑な設定からプロンプト作成まですべてに伴走いたします。基礎研修から専任コンサルタントへのオンライン相談、個別業務のAI自動化・効率化の提案、月一回の活用状況レビューなどを通して、AIを校務の当たり前に変えていきます。
ご相談などございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。








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